☆2006年07月02日(日)01:11
縁…
|
今日たまたまある人と縁の話をした…
私自身、意図的に日記内でも縁と云う言葉をゆく使うが…
縁の大切さを教えてくれた一つの思い出がある…
私がまだ池袋の予備校に通っていた頃に遡るが…
予備校のすぐ隣にある公園のベンチが私のタバコを吸う定位置だった。 その場所でいつも公園の清掃をしている作業着を着た一見ホームレス風のお爺さんと仲良くなり、よく話す様になった。
ある時、前に私がタバコをあげたのだが、そのお礼と云う事でお爺さんから食事に誘われたので、待ち合わせ場所行くと…
運転手付きの車からスーツを着たお祖父さんが出てきたので、その瞬間自分の眼力の無さを恥じた…
実はこのお爺さんは幾つものビルを所有するオーナーで自分の個人所有のビルを管理する会社の会長さんだった…
食事しながら『いつかわかると思うけど、人と人の繋がりは物凄いパワーがあるんだよ。そんな人間関係の中でも損得勘定の無い人間関係は宝物だからね』と言われたのが印象的だった
付き合い始めて数年がたち、私が保険の仕事をしていた時も保険の契約をかなり頂いたが、気づかぬうちに段々と損得勘定が入り始めていた…
それからも付き合いは続いていたが、ある時、急な連絡が入り早急に会いたいと言われ慌てて向かった先はT女子医大…
病室にはだいぶ痩せたお爺さんがいた、渡すモノがあると震える手を指し伸ばした先には一枚のメモ用紙が…
そこには一言だけ震えた文字で『縁を大切に』と… 私は号泣しながら数年前に言われた言葉を思い出した… 『いつかわかると思うけど、人と人の繋がりは物凄いパワーがあるんだよ。そんな人間関係の中でも損得勘定の無い人間関係は宝物だからね』 やっとこの言葉の本当の意味に気付いた…
お爺さんはもうこの世にはいませんが、お爺さんのくれた一つ一つの言葉やメモ用紙が今の私の支えであり宝物です。
今参武会と云う道場で損得勘定の無い大切な掛け替えの無い仲間がたくさんできましたが…
ちゃんと見てくれてますか? | | |